FM奥州 4月1日放送 認知症

ナカノメすかやかDAY 毎週水曜日 15:30から 

認知症とはどのような病気でしょうか? 昨年末に出版された「ぼくはやっと認知症のことがわかった」(KADOKAWA 2019年)を基に認知症の話をしましょう。 この本の著者は認知症専門医の第一人者長谷川和夫先生です。 長谷川先生の名前は医療介護関係者で知らない人はいない程有名な方です。 この本は先生自身が認知症になって、その体験を本にして、公表したのです。自分が認知症になって、ようやく認知症がわかったというのです。 本の中で、認知症の本質は「いままでの暮らしができなくなること」と先生は書いています。当たり前にできていたことができなくなる。つまり、認知症は暮らしの障害、生活障害という視点は当事者ならではの言葉です。  認知症は脳の疾患でを個人の問題と捉える「医学モデル」が標準的なモデルとして捉えられている。しかし、介護の在り方や共存を目指す地域社会が重要とする考え方もあります。 その点について、自分なりの考えを表現したいと思います。