舌を見る時には、色・形・表面の状態の3点がポイントになります。
色には淡紅、淡白、紅、暗紫の4色が代表的です。舌の色は気血水の流れや量を表します。
- 淡紅・・・正常または風邪の引き始めなど
- 淡白・・・気や血の不足、冷え症の方に多い。
- 紅・・・・・水分不足(陰虚)、熱がある状態
- 暗紫・・・瘀血・・・舌の裏側の静脈が膨れていることが多い。(写真)


瘀血は年齢に関係なく女性に多く見られます。 瘀血体質の方は頭痛、肩こり、生理痛などを伴うことがあります。 漢方薬での対処法には、冠元顆粒、血府逐瘀丸があります。
こんな状態の時に「舌」を良く見ると、水を含んで腫れたようになり歯型がついている。さらに舌の表面を覆い隠すように白い苔の塊が浮いている。(←水湿)
がり、歯型は見られません。(正常舌) 漢方は病名によって処方が決まるのではなく、体質によります。 処方決定のための診断方法には四診(望、聞、問、切)がありますが、舌を見るのは望診の一つです。薬局では問診とともに重要視しています。 





