便秘

2010年2月号

2010年2月号

便秘の場合体質の見極めが重要です。
風邪などで発熱の後便秘になる場合があります。 これは、代表的な実証の便秘です。
病邪が存在する場合を「実証」といいます。
これ以外の実証の便秘は

①辛い物、味の濃い物の食べ過ぎ、②精神的なストレスなどです。

①ような場合には、ダイオウやボウショウを含む漢方薬をお勧めします。
便秘以外に
・赤ら顔でのぼせ、気分が落ち着かない・・・三黄瀉心湯など
・大食いで太鼓腹の人・・・防風通聖散など

②の場合には 大柴胡湯、桂枝加芍薬大黄湯など
「気・血・水(陰)」が不足した状態を「虚証」と言います。
気虚・・・元気がない、疲れやすい等・・・補中益気湯など
血虚・・・めまい、立ちくらみ等・・・婦宝当帰膠など
陰虚・・・乾燥肌、手足のほてり等・・・六味丸など
虚証の場合改善には時間がかかります。 症状も緩和には「麻子仁丸」「潤腸湯」などの併用が良いようです。 ご相談ください。

アトピー2

2010年1月号

2010年1月号

肌は内臓の鏡ともいわれます。 消化機能を改善させると肌質も改善します。
漢方では、消化機能を「脾」言い、改善する漢方薬を「健脾薬」といいます。
一般に用いられるものには、

・軟便傾向、疲れやすい・・・六君子湯、参苓白朮散など

・だるい、胃下垂など・・・補中益気湯など

・お腹の冷えなど・・・人参湯、附子理中丸など

また、食事では、生もの、冷たいもの、油っぽいものを避けましょう。 睡眠時間を十分に取ることも美肌には欠かせません。

アトピー1

2009年12月号

2009年12月号

漢方では、症状の改善を「標治」、症状の本質の改善を「本治」といいます。 アトピーでの対応

・標治・・・紅斑、丘疹(紅く腫れた状態)、痒み
炎症症状・・・涼血清営顆粒+瀉火利湿顆粒+五涼華など

・本治・・・消化機能の改善 参苓白朮散、温胆湯、六君子湯など
免疫機能の向上 冬中夏草、衛益顆粒、六味丸など

冷え症

2009年11月号

2009年11月号

代表的な漢方薬 脾虚・・・補中益気湯、六君子湯、参苓白朮散など 腎陽虚・・・八味地黄丸、至宝三鞭丸、霊鹿参など 血虚・・・婦宝当帰膠、当帰芍薬散、四物湯など 気滞・・・四逆散、加味逍遥散、開気丸など 女性の場合、生理周期との関係が重要です。その点を考慮しながら対策を立てることが必要です。