舌を見れば・・・ 舌も色々

 お酒を飲みすぎた翌朝、鏡に映る顔がやや浮腫んで見える。寝不足の所為か欠伸がでる。こんな状態の時に「舌」を良く見ると、水を含んで腫れたようになり歯型がついている。さらに舌の表面を覆い隠すように白い苔の塊が浮いている。(←水湿)
 このように舌は体質や体調を物語る重要な手掛かりになります。
 代表的な舌の特徴を通じて、自分の体質を知る切っ掛けにしませんか。
 

正常な舌は、綺麗なピンク色です。苔は薄く白色で大きさも口いっぱいに広がり、歯型は見られません。(正常舌) 漢方は病名によって処方が決まるのではなく、体質によります。 処方決定のための診断方法には四診(望、聞、問、切)がありますが、舌を見るのは望診の一つです。薬局では問診とともに重要視しています。 

日高火防祭に参加しました。

4月29日朝から晴天に恵まれ、桜も満開の中、2年ぶりとなる火防祭が水沢の中心街で盛大に行われました。 私は、「大町組」に屋台係で2度目の参加を果たしました。 祇園ばやしを演奏する「お人形さん」 「三味線」の小学生、中学生、高校生が乗る屋台の安全に運行でき、充実の一日でした。

火高火防祭

火高火防祭2

汗のはなし その1

漢方では、汗は心(しん)の液とも言われ、体温維持や皮膚を健康に保つために必要な物です。しかし、気温や湿度など外的環境に関係なく、発汗し、身体を動かすことで更に激しく汗をかくことは、病的と考えます。この状態を自汗(じかん)と言います。

自汗は、疲れやすい、冷え症の方に多く見られます。また舌の形が大きく、歯型が残るような人にも見られます。このような体質を漢方では、気虚(ききょ)と言いますが、風邪を引きやすい、皮膚にトラブルを生じやすい人を肺気虚、下痢をしやすく、食後の眠気が強い人は脾気虚と区別します。

 

花粉症のはなし

当たり前かもしれませんが、花粉症の原因は花粉です。しかし、同じ環境で生活していても、花粉症になる人とならない人がいます。この違いを漢方では重要視します。西洋医学では免疫力と言いますが、漢方では体の表面をが守ると考えます。特に体の表面を防衛する気を衛気(えき)と言います。この衛気は、物質と考えており、不足すると風邪を引きやすい、汗をかきやすい、皮膚のバリア機能が弱くなり炎症を起こしやすくなります。花粉症も衛気のパワーで改善することは実証されています。 この衛気を正常に維持するためには、無駄に消耗させないことも重要です。そのためには、①身体を保温する。②睡眠を十分にとる。③呼吸を深くゆったりと行う。などの養生も必要です。

漢方薬では黄耆、白朮、防風を含む「玉屏風散・・・・商品名 衛益顆粒(イスクラ社)」が代表的です。毎年同じような対処法に疲れている人、年々症状が辛くなっている人は、体質から見直すことを始めてみましょう。

衛益顆粒 イスクラ産業 90包 8400円(税込)

衛益顆粒 イスクラ産業 90包 8400円(税込)