コロナ感染予防にウレタンマスクは NG! 

 昨年12月に、国立研究開発法人「理化学研究所」が発表した、スーパーコンピューター「富嶽」による、マスク素材ごとの飛沫防止効果のシミュレーション結果が話題を呼びました。
 そのような感染予防の指標である、「吸い込み飛沫量」は不織布マスクでは約70%カットできますが、ウレタンマスクでは30-40%しかカットされないという結果になりました。つまり、不織布マスクでは吸い込み飛沫量は約30%に抑えられますが、ウレタンマスクではその2倍以上の飛沫量を吸い込んでしまうということです。 つまり、ウレタンマスクは、飛沫量の吐き出し・吸い込みの観点において、不織布マスクの半分以下の効果である、ということがこの実験結果から言えます。
 さらに、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長の西村秀一医師による研究では、5μm以下の飛沫ではウレタンマスクの効果がさらに低いと報告されました。不織布マスクでは2.0-5.0μmの粒子では98.4%、0.3-0.5μmの粒子でも90%以上の磁粒子除去性能があった一方で、ウレタンマスクでは5.0μm以下の粒子は全て1%以下という、ほとんど除去性能が0であるという実験結果になりました。 以上のことから、ウレタンマスクの感染予防効果は不織布マスクに比較して大きく劣る可能性が示唆されました。

ウレタンマスクはやめたほうがいいの?
 とは言え、ウレタンマスクの予防効果も0ではありません。
 そこで、ウレタンマスクを使う場合の注意点を紹介しておきます。
 洗って使えるからと言って、永遠に使い続けられるわけではありません。
 また、リスクに応じて使う場所も選ぶべきです。人が密な場所へ行く場合はやはり効果の高い不織布マスクを用い、感染リスクが低い場所へ行く場合はウレタンマスクを使う、などと言った使い分けも可能かもしれません。
 

コロナ感染予防にウレタンマスクはNG! 医師も不織布マスクを推奨

 新型コロナ感染症はデルタ株のまん延で感染が拡大しており、このままでは以前のような生活が戻ってくる見通しが立っていない。

 香港大の研究では、サージカルマスク着用時に、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ライノウイルスのそれぞれがどれだけ呼気に漏れるかが調べられている。ライノとインフルエンザはある程度マスクを通り抜けるのに対し、コロナウイルスの場合は、驚くべきことに、droplet(直径5μm以上)のみならず、aerosol(直径5μm以下)にもウイルスは検出されなかったのだ。 2020年春の時点では、まだマスクの効果を疑う声が少なくなかった。ウイルスの大きさを考えると、N95でさえ不十分なのにサージカルマスク(不織布マスク)などで防げるはずがないという意見がそれなりにあったのだ。この研究の登場で、サージカルマスクを適切に着用していれば他人に感染させる可能性が極めて低いことが分かったわけで、この論文は非常に価値があると思っている。 次に我々が必要な知識は「マスクの種類でどれくらいの差が出るか」だが、これが大きく報道され出したのは、今年頭くらいだろうか。2021年2月3日、東洋経済ONLINEが国立病院機構仙台医療センターの西村秀一先生の研究を取り上げ公開するなどにより、マスクの効果の違いが徐々に市民にも知られるようになったと思う。 ここで紹介されているグラフを見れば一目瞭然だ。0.3~0.5μmの粒子を各マスクがどれくらい除去できるかが示されており、N95とサージカルマスクであれば9割以上が除去できるのに対し、布マスクは2割未満、ポリウレタンにいたってはほとんどゼロだ。

 「歴史にもしもはない」わけだが、それでも、「もしもポリウレタン製マスクでは予防できないことが周知され、屋内入場時にはサージカルマスクの着用がマナーとなり、店の入り口で対策が実施されていたならば、集団感染は起こらなかったのではないだろうか」とまで想像してしまう。 COVID-19の感染経路は、家庭内を除けば飲食店での感染が最も多く、外食をしていないという場合はほぼ全例がポリウレタンマスクを使用している(いた)ようだ。「発熱外来」の問診時には感染経路を尋ねる時間の余裕がなく、また患者のほとんどが最初は「感染するような所には行ってません」と言うために、それ以上は深追いせずに、報告書には「感染経路不明」と記載している。だが、後日患者が回復してから改めて尋ねると「外食しました」「外出時は(ポリ)ウレタンマスクでした」と答える者が非常に多い。 ワクチンの普及はある程度進んだところでブレーキがかかるだろうし、12歳未満への接種は開始されることになったとしても一筋縄ではいかないだろう。ならば、基本に戻って「適切なマスクの着用」をもっと社会に強調すべきではないだろうか。

 

「ウレタンマスクやめて」…職場のコロナ対策、「敏感な人」が「そうでもない人」に感じるモヤモヤ【現代ビジネス】
リスク感覚の違い
 従来よりも圧倒的に感染力が高いこの株が蔓延するなか、いままで以上に浮き彫りになっているのが、「感染に敏感な人」と「そうでもない人」のすれ違いだ。
  ワクチンが行き渡ってきているとはいえ、まだ接種を受けられていない人も多く、さらにはワクチンを接種しても感染する「ブレークスルー感染」も目立ち始めている。むしろ、ワクチンが普及してきたことで、感染へのリスク感覚の差が明確になってきた部分もあるだろう。
 とりわけ、そうしたすれ違いが如実に現れるのが職場である。「感染に敏感な人」にとっては、「そこまで感染を気にかけていない人」が「意識の低い」存在に見えてしまう。一方、感染をそこまで気にしていない人にとっては、感染に敏感な人は奇妙なまでに過敏な存在に見えてしまう。

 注意もしづらい

 リスクに敏感な人であっても、ウレタンマスク・布マスクユーザーに面と向かって注意をするという人は、ほとんどいなかった。

 リスク意識が人によって異なることは十分にわかっているから、あまり強く言うのもはばかられるということだろうが、しかし、強く注意をできないとわかっているからこそいらだちが募っている様子も見受けられた。

 職位の上下のゆえに注意しづらいケースは、シンプルに、感染に敏感な人たちにストレスに拍車をかけているようだ。