基礎体温が妊活の第一歩


妊活の第一歩は基礎体温の測定です。女性は生理周期によって体温が変化します。一般に卵胞期(低温期)から黄体期(高温期)へ移行する排卵期に0.3から0.5度程度体温が上昇します。(図)。この体温の変化は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用です。漢方では低温期に陰、高温期に陽を補うと安定した生理周期を保ち、正常に排卵すると考えます。しかし、体温は起床時刻や睡眠時間、ストレスなどの影響で必ずしも理想通りに測定できません。そこで3周期ぐらい続けて測れば、全体的な傾向が掴め、排卵期を予測できます。
基礎体温の状態を利用した大まかな体質等の判断方法をご説明します。
(疾患の特定には必ず、専門医の受診をおススメいたします。)
低温期と高温期に温度差が無い・・・無排卵の可能性があります。
生理中に体温の上昇が見られる・・・子宮内に瘀血(おけつ 血の滞り)が生じているようです。
体温の上下の変動が激しいとき・・・ストレスや睡眠不足(気滞)と思われます。プロラクチンの過剰分泌かもしれません。
低温期と高温期の差が0.3度以下・・・黄体ホルモン分泌が少ない可能性があります。

漢方で体質改善を実践すると、生理痛や排卵痛、生理前のイライラや緊張感が緩和することがあります。体温の測定は症状の改善へのきっかけとなります。気軽に始めてみませんか!