朝は、必ず生野菜を食べるようにしている。
レタスも、朝食によく出る野菜だ。
私が朝食を作っているときに、レタスの葉に時々、3ミリぐらいの粒を発見する。
今朝もそうだ。きっと青虫か何かのフンに違いないと、指先でチョイチョイと洗い流そうとした私だったが、今日にかぎって、観察でもしてやろうと近眼用の眼鏡をずりあげて、その粒をよおく見てみた。
私がいつも、その粒をみつけるたびに、洗い流していたその物体は、フンでも何でも無く、なんとカタツムリであった。
子どもの頃、親を馬鹿にしていたあの老眼という、厄介な現象のおかげで、フンとカタツムリの区別もつかない私により、危うく一命を落とすところだったツムツム。
そう、発見後30分もしないうちに、その粒は、私からツムツムと呼ばれていた。
カタツムリのツムツム。
ちなみに、カタツムリというのは、ひとつの身体に、雄と雌が同居しているらしい。
彼なのか、彼女なのか、わからないツムツムであった。